【家庭学習Q&A】家庭学習のコツ
当サイトでは、私自身の経験から、とにかく基本的なことからコツコツ勉強することの大切さをお話しています。ただし、コツコツやるというのは、時間をムダにかけるという意味ではありません。
最速で学習効果を上げる方法がありますので、ここで3つだけご紹介させていただきます。
五感をフル活用する
連想ゲームの原理
知識を実際に使ってみる
人間は五感を使って、自分の周囲の情報を集めています。
ちなみに、五感というのは・・・
- 視覚
- 聴覚
- 触覚
- 味覚
- 嗅覚
これらの5つの感覚を、なるべく多く組み合わせて使うことで、脳みそに対する刺激を強めることが可能です。
例えば・・・
授業を受けているときに、目で見て(視覚)、耳で聴いて(聴覚)、ノートをとる(触覚)という行為は、3つの感覚を組み合わせています。この場合、授業を目で見て、耳で聴いているだけよりも、感覚をひとつ多く使っているため、脳みそに対する刺激を強め、学習効果を高めることができるわけです。
では、家庭学習でどのように応用するかというと、例えば漢字を覚えるときに、目で漢字を見ながら(視覚)、口で漢字を読みながら(聴覚)、手で漢字を書く(触覚)ことが学習効果を高めるうえで大切です。
あるいは、歩きながらとか、ほっぺたをつねりながらとか、歌いながらとか、何かの匂いを嗅ぎながらとか、とにかく五感をフル活用することを意識することをおすすめします。
知識をバラバラに覚えていくのは、あまり効率がいいとはいえません。できれば、グループごとにまとめて覚えていくのが効率的です。
例えば、動物の名前、魚の名前、植物の名前・・・、何でもいいんですが、どうしても暗記しにくいという場合には、自分なりにグループ分けしてまとめて覚えていくことが効果的だったりします。
なぜかというと、グループ分けしたものには何らかの関連性があって、その関連性から連想ゲームの原理で記憶がよみがえることが多いからです。
世の中の情報は、全てが何らかの連動性を持っています。角度を変えて、見方を変えて、じっくり観察していると、その関連性・連動性が見えてきます。そうやって、記憶の連鎖を作り上げていけば、頭の中で記憶が定着してくるんです。
多くの日本人が、学生のときに英語を一生懸命に勉強します。しかし、ほとんどの日本人が、英語をしゃべることができません。英語を学ぶ目的は、英語圏の人達とコミュニケーションをとることです。しかし、日本の学校教育では、英語をしゃべることがほとんどできません。
一方で、日本で生活している外国人を見てみると、アメリカ人も、フランス人も、中国人も、韓国人も、フィリピン人も、イラン人も、ナイジェリア人も、みんな日本語を話しています。日本語なんかほとんど分からない状態で日本にやってきても、しばらくカタコトでも日本語を使っていると、日本人と問題なくコミュニケーションを取れるようになってきます。
これは、とにかく、覚えた知識を実戦投入して使ってみることが重要だということのいい例です。
家庭学習の話に戻ると、子供が勉強した知識を、実際に使わせてみることがとても大切です。
例えば・・・
- 練習問題をたくさん解く
- 勉強して覚えたことを他人に教える
頭の中に蓄えた知識は、きちんと外に出せないと意味がありません。そして、その「知識を外に出す」というのは、ある程度練習しないとできないことです。
練習問題をたくさん解いたり、他人に教えたりすることで、覚えた知識を外に出す練習をさせましょう。ご両親が生徒役になって、お子さんに先生役をさせてみるのもいいと思います。知識を実際に使ってみる経験の量が多いほど、テストの成績がアップします。