小学5年生夏〜小学6年生の夏 約1年間の入院生活
冒頭でもお話ししましたが、私は小学5年生のときに、健康診断の尿検査で引っかかりました。そして、病院に検査しに行ったところ、そのまま入院するようにと言われたんです。「腎臓」の機能が低下しているとのことでした・・・。
腎臓が悪い場合の治療は、とにかく安静にしていることと、塩分を控えた食事制限と、数種類の薬の服用になります。そのため、基本的には、ずっと病院のベッドで横になって過ごしていることが求められました。
漫画ばかり読んでいました
ベッドで横になっていると、やれることはすごく限られています。当時の私は、ベッドでひたすら漫画を読んだり、ゲームをやったり、そんな自堕落な生活を送っていました。
ちなみに・・・
勉強をするという発想は全くありませんでした。勉強しなくても誰にも怒られなかったですし、とにかくひたすら横になって安静にしていることが大切だと言われていたので・・・。
腎臓病というのは基本的には完治しないので、入院も長期に及ぶことが多いです。結局、私の腎臓の機能が安定していると判断されて、退院の許可が出るまでに約1年間を要しました。
この1年間は、ほとんど勉強などやらなかったため、自分でもびっくりするくらい学力が落ちてしまっていました。
ちなみに、私が入院していた病院の小児科には、長期入院が必要な子供のために「院内学級」という制度がありました。学校に通えない子供たちに学ぶ機会を提供してくれる制度ですし、ほんとうに素晴らしいことだと思います。
ただし・・・
- 学校の勉強を十分に補えるような勉強時間が確保できない
- 病室に戻ってからは基本的に安静にして寝ていないといけない
- 他の子供と相部屋で自主勉強する雰囲気ではない
- 基本的に宿題などは出ない
勉強量がどうしても不足してしまいますので、学力の維持・向上まではなかなか期待できないのが現実です。
もちろん、学力の維持・向上は、本人のやる気しだいです。子供時代の私に、勉強する気があまりなかったというのが一番の問題であったことは間違いありません。
また、病院で勉強を教えてくださる先生方は、気持ちの優しい、素晴らしい方ばかりです。当時の先生方には本当に感謝していますし、院内学級の制度を否定する意図は一切ないことをご理解ください。