小学生の子供にやる気を出させる方法
まず大前提として、小学生の子供が、勉強に対してやる気を出すことはありません。なぜなら、勉強しなければならない理由がよく分かっていないし、勉強以外にやりたいことがたくさんあるからです。
人間の行動っていうのは、「快楽と痛みの原則」というもので説明することができます。
- 「快楽」に近づく方向へ行動する
- 「痛み」から遠ざかる方向へ行動する
小学生の子供にとって、「勉強」というのは「痛み」でしかありません。つまり、小学生の子供が、やる気を出して勉強することは、基本的には「ない」と思って間違いありません。
ということで、子供のやる気は期待できないので、最初は無理やり勉強させる必要があります。
より大きな「痛み」を示す
子供に対して、勉強すること以上の痛みを示すことは有効です。例えば、勉強しなかったら、めちゃくちゃ怒られるというのは、勉強以上の痛みを示す方法のひとつです。
その他にも、私が子供のころによく言われていたのが・・・
- 「勉強しなかったらご飯抜きだよ!」と言っておどかす
- 「勉強しなかったら押入れに閉じ込めるよ!」と言っておどかす
- 「勉強しなかったら・・・
「児童虐待」は絶対にダメですが、「愛情を込めて、真心を込めて、正しく叱る」ということは大切なことではないでしょうか。
より大きな「快楽」を示す
これは、目の前にエサをぶら下げて、勉強させるというやり方です。
例えば・・・
- 勉強したら回転寿司に連れて行く
- 勉強したらゲームを買い与える
- 勉強したら・・・
ひとつ忠告しておくと、エサを与えるやり方をしていると、子供が親をナメるようになります。子供に一度ナメられたら、一生ナメられ続けると思ってください。
勉強するくらいで何かを買い与えるのは間違っています。勉強することは子供自身のためであり、親のためではありません。何か条件を与えて勉強していただくみたいな、立場が逆転したことを一度でもやってしまったら、その子はもう一生成長しないと思ったほうがいいでしょう。
やる気なんか必要ない
何度も言いますが、小学生の子供に、「やる気」など求めてもムダです。やる気を出して勉強するということではなく、「習慣的に勉強する」ということを目指すほうが合理的です。
勉強を習慣化する最も良い方法は・・・
ということです。
家庭学習のスタート時間を、夜8時と決めたら、夜8時にはどんなことがあっても勉強を開始させます。そして、一定量の勉強が終わるまで集中して勉強させます。
最初のころは言うこと聞かないと思いますが、時間になったらムリヤリにでも勉強を開始させます。
最初のうちは、ただ単に「勉強しなさい!」と言っても、子供は勉強しません。もっと具体的に、例えば「ポピーのこのページを1時間以内に仕上げて持って来なさい!」といった、指示をしないとダメです。
あなたが子供にナメられていないのであれば、数ヶ月もすれば決まった時間に自分からおとなしく勉強するようになるでしょう。
もし、あなたの言うことを全く聞かないのであれば、すでにあなたは子供にナメられているかもしれません。学習管理のサポートが付いた家庭学習教材を使うなど、第三者の力を借りることを検討することをおすすめします。